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【アサーティブ】職場や学校でのコミュニケーションがしんどいと思ったら、アサーティブを意識する。

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こんにちは。社畜のリーマンです。

新社会人や学生、またはベテラン選手の皆さん、いかがお過ごしでしょうか?

最近、私の会社で同期が鬱で体調を崩し、休職したまま出社出来ずに退職してしまう事件がありました。

私も転職する事になったのですが、どちらかと言えば人間関係よりも残業時間や給与に不満があって退職することになりました。

ただ、やはり退職理由で多いのが「人間関係」です。

職場だけでなく、学校においても人間関係は重要で、上手くいかなければとてもストレスを感じてしまいますよね。

私も人間関係が得意な方ではないので、上手く立ち回るにはどうしたら良いかと、日々研究を重ねています。

今回紹介したいのは、「アサーティブネス」という概念です。

日本語訳が難しいのですが、「正しく自己主張する」という概念でしょうか。

我々は、コミュニケーションを取る上で「自分の気持ち、言いたいことは隠しておく方がよい」という先入観を持っています。

しかし、長期的に見ると正しい自己主張、すなわち、アサーティブコミュニケーションが出来ていなければ、人間関係が崩壊するリスクが高くなるという実験結果もあるようですね。

アサーティブでないコミュニケーション

まず、敵を知り、それから己を知り、対策を考えるのが戦略の王道です。

「敵」にあたる部分である、「アサーティブ」でないコミュニケーションとはどんなものがあるでしょう。

アサーティブジャパンというアサーティブネスのトレーニング研修などを行っている団体のウェブサイトを参考にすると、アサーティブに必要な4つの軸が示されています。

それは、「誠実」「率直」「対等」「自己責任」です。

これらのヒントから、アサーティブネスの欠如したコミュニケーションを分類してみます。

誠実でないコミュニケーション(溜め込み型)

日本人なら自分が我慢する事で、場を収めた経験が誰しもあるのではないでしょうか?

もちろん、大人な対応として我慢すべき時もあるかもしれませんが、何処までが許容範囲か一度考えておくべきです。

例えば、「今日は早く帰ろう」と考えて帰りの支度をしている時に、上司に仕事を頼まれたら、あなたはどのように反応しますか?

私は弱気なので結構引き受けてしまいがちなのですが、この不満が積もり積もった結果、転職に踏み切ってしまったので、職場としてもマイナスですよね。

こんな時こそ、誠実なコミュニケーションが必要です。

ここで言う、「誠実」とは自分の気持ちに蓋をしてしまわない、という意味です。

トラブルになるのを避けて我慢するのではなく、自分の「今日は帰りたい」という気持ちを適切に表現する努力をしてみるわけです。

例えば、「今日は早く帰って休もうと考えていたのですが、その仕事は急ぎですか?締め切りが今日でないのなら、明日出社してから取り掛かりますよ」という言い方を出来るだけ相手に不快感を与えないようなトーンを意識して伝えてみましょう。

勘違いしてはいけないのが、自分の意見をただ押し通すだけではマズいという事です。

本当に今日中にやらなければいけないのであれば、折れる姿勢も見せましょう。

ただし、ただ折れるだけではなく、「今日は早く帰る事を諦めて、仕事をしますがその分明日は早く帰りますね」という風に交渉する事も忘れずに行います。

自分が折れた事に不満を感じるかもしれませんが、怒りの感情は出さずにあくまでも爽やかさを意識します。

率直でないコミュニケーション(嫌味型)

自分の気持ちを表現するのに、つい遠回しな表現を使ってしまう場合がありますよね?

これらのネチネチ型コミュニケーションを見かける機会は多いのではないでしょうか。

このようなコミュニケーションは相手に不快感を与え、人間関係にダメージを与えます。

実は、より率直に伝えた方がその後の人間関係が上手く行く場合があります。

例えば、相手に何か嫌な事を言われた場合にカチンと頭に来てしまったとしましょう。

5秒程度待つ事で怒りが収まるそうなので、まずは頭の中で5秒数えてみましょう。

沸騰が収まったら、次に口にすべきは相手への非難ではなく、あなたの気持ちの表明です。

「あなたが今言ったことで、私は気分が悪くなった。何故、私を傷つけたいのか教えてもらえるかな?」といった風に対処できるとベストです。

間違っても、怒りを溜め込んで相手の失敗や欠点に対して遠回しに批判するのはやめましょう。

対等でないコミュニケーション(マウンティング型)

マウンティング型コミュニケーションは、出世競争など、ライバルと競争が必要な場所で起こりやすい、間違ったコミュニケーションです。

言葉にしなくても、相手より優位に立ちたい、または相手を見下したいといった感情は読み取られてしまうものなので、常に相手と自分は対等と考えるべきです。

誰かを見下したい気持ちになる時は、大抵自分の中のコンプレックスに原因があります。

例えば、彼は自分よりもルックスが良いが年収は自分の方が上だ、と考えながらコミュニケーションを取っても良い関係が築けないのは分かりますよね。

自分のコンプレックスは自分でしか解消出来ないので、誰かを見下して一時的な安心感を得るよりも、自分を高める努力をした方が建設的でしょう。

これが、中々難しいのですが、「今自分は恥ずべき事をしている」と自覚するだけでも大きな進歩です。

責任を持たないコミュニケーション(他責型)

コミュニケーションが上手く行かないのは、自分の所為なのか他人の所為なのか、難しい問題です。

もちろん、相手も人間ですから間違いを犯す事もあります。

アサーティブなコミュニケーションを目指すのであれば、言った事や言わなかった事に対して自分で責任を持つようにしたいですね。

例えば、「ちゃんと言ったのに理解できないアイツが悪い!」や「なんでアイツはいつも分かってくれないんだ!」という考えが「他責型」になります。

言い方に問題があったり、下手だった可能性もありますし、言っていないのであれば相手が分からなくても当然です。

自分は悪くない!全部相手が悪い!という考え方をしていても、問題は一向に解決しないですからね。

自分に足りないアサーティブネス

ありがちなコミュニケーションの失敗を挙げてみました。

どれも身近で経験しやすいものばかりなのではないでしょうか?

中でも特に自分に当てはまると感じたものから重点的に直して行きましょう。

テクニックは、なによりも実戦で使って行く事が重要になります。

普段から意識しておく事で、咄嗟の時に実践出来るようにしておきたいものですね。

普通なら嫌な出来事もトレーニングチャンスと捉えれば、案外楽しめるかもしれません。

私の場合は、「溜め込み型」に当てはまると思いました。

他人から頼み事をされた時に断れない、他人に利用されやすい、怒りを溜め込んで爆発してしまう、などの経験のある方は私と同じ「溜め込み型」かもしれません。

私の場合はそれが原因で引きこもりにまで発展してしまいました。

それはさておき、職場や学校でコミュニケーションを取る時に、自分の気持ちを蔑ろにせず、しっかりと向き合って一つ一つを解決していく練習を日頃から実践していきましょう。