
先日、心療内科に行ってきました。理由は仕事のストレスで、睡眠サイクルがおかしくなっていたからです。
朝5時くらいにならないと眠りにつく事が出来ず、休日は12時くらいに起きるようになってしまいました。
平日は仕事があるため、無理にでも7時には起床していましたが、当然睡眠時間が足りずに仕事でさらにミスをしてしまうという悪循環になっていました。
それを断ち切るべく、心療内科に行ってみたのですが、その時の体験をまとめてシェアしたいと思います。
Contents
心療内科に通院するにあたって、困った事、戸惑った亊
心療内科は予約制が多く、そもそも予約が取りづらい
心療内科は、他の医院と違って予約が必要な場合が多いです。
会社を休んで心療内科に行く場合は、早めに予約をしておかなければなりません。
そもそも、予約するのが結構大変でした。評判のいい医院だと2カ月待ちとかもありました。
電話をかけまくった結果、結局「マンガで分かる心療内科」で有名な「ゆうメンタルクリニック」にお世話になる事にしました。
こちらの医院は多店舗経営している大手さんですので、予約は比較的取りやすいです。
デメリットとしては、首都圏(主に東京)以外の人は通えないという事ですね。
「医師」による「診断」と「臨床心理士」による「カウンセリング」の違い
心療内科というと、医師がカウンセリングをして悩みを聞く、みたいなのを想像していたのですが、全然違いました。
もちろん、医師の方も親身になって話を聞いてくれるのですが、あくまで彼らがするのは「診断」なので、その人が抱えている問題に応じて「薬」を処方する事になります。
また、生活習慣などもヒアリングして総合的な指導が入るといったイメージです。
しかし、よくよく考えてみれば原因となった直接的なストレスは緩和されないわけですから、同じ症状をぶり返してしまう可能性もあります。
そこで、必要になってくるのが「カウンセリング」になります。
カウンセリングは臨床心理士という医師とは別の資格を持った人が担当してくれます。
ストレスを取り除く方法はいろいろあります。仕事からのストレスであれば、転職したりして環境を変える事が考えられますよね。
しかし、色々な事情ですぐには転職が難しいという方もいらっしゃいます。
その場合は、「ストレスの受け方」を上手くコントロールする事によってストレスを軽減するしかないでしょう。
例えば、批判された時に、その批判をポジティブなエネルギーに変える事が出来る人もいれば、ネガティブなエネルギーに変換してしまって、ストレスを溜め込んでしまう人もいるでしょう。
同じ事態に直面していても、受けるストレスは人それぞれ違うわけです。
ストレスを受け取らない考え方、みたいなものは親などの家庭環境や学校生活から形成されます。
「ストレスをコントロールする考え方」を確立する事が、何らかの理由でできなかった方はカウンセリングを利用して矯正すればいいと思います。
会社にはどのように説明するべきか?
仕事で残業が多すぎてストレスを感じている場合、会社に残業を減らしてもらうように交渉する必要があるでしょう。
とはいえ、ただ「残業を減らしたい」と申し出ても、受け取ってもらえないでしょう。
私としては、上司に直接、正直に「心療内科に通っている」と話す事をオススメします。
まともな会社の上司であれば、真剣に取り合ってくれるはずです。(取り合ってくれない会社はヤバイ会社なので、何とか逃げる事を考えましょう)
私が会社に説明した内容は以下のようなものです。
・睡眠のサイクルがおかしくなっている事。(朝の5時まで眠気がこない事)
・仕事内容について悩んでいる事。(残業が多い事や、今後の家族の事を考えるともう少し時間が欲しいという内容)
・心療内科に通っている事。
よく心配されるのが、昇進や給与に響くのではないか、ということや「腫れ物」のように扱われるのではないかといった内容です。
まず、昇進に響くかという内容ですが、もちろん「部長」などの部をまとめるような役割を持つ役職の候補からは外されると思います。
しかし、よく考えてみたら特に「部長」になりたいと思っていない自分がいました。(管理職は給料もそんなに上がらない事が多いです(笑))
二点目の「腫れ物」のように扱われるという不安ですが、特に「腫れ物」のように扱われるという経験はしませんでした。
これは会社や部署によるのかもしれませんね。
心療内科で受けた治療とその効果
心療内科で、初診の時はどんな事を聞かれた?
初診でどのように説明しようか?と不安になって二の足を踏んでしまう気持ちはよく分かります。
しかし、心療内科の医師の方はコミュニケーション能力が高く、こちらが特に用意しなくても必要な情報を引き出すような質問を投げてくれます。
あまり事前にあれこれと考える必要はないんじゃないかな?と私は思いますね。言われた事に正直に答えるように心掛ければ大丈夫です。
私が初診で聞かれたのは以下のような内容でした。
・仕事の内容はどんなものか?
・休日の過ごし方や気分はどうか?
・平日と休日の気分のムラはあるか?
・食欲はどうか?
・対人緊張は強い方か?
このような質問から、医師の方は「何かに依存していないか?」「生活習慣は大丈夫か?」などの問題を探していくわけですね。
気が滅入ってくると生活習慣もぐちゃぐちゃになる事が多いですからね。
私は「規則正しい生活」を心掛けるように指導されましたね。「規則正しい生活」はそれだけで、憂鬱な気分に効果を発揮するそうです。
まあ、「規則正しい生活」を乱しているのは「仕事」「残業」なんですけどね(笑)
「家に帰って12時近くというサイクルで、どう規則正しく生活しろというんだ!」という不満がないわけではないですね(笑)
しかし、改めて第三者から言われるだけでも「よし何とかしてみよう!」と前向きになれるものですからね。
描画テスト「バウムテスト」って何?
初診の時に「バウムテスト」というものを受けました。
「一本の木の絵を描いてください」と突然言われて戸惑いましたが、言われた通りに描きました。(絵が下手なのでちょっと恥ずかしかったです(笑))
「バウムテスト」で何が分かるかというと「自我の大きさ」や「周囲に対する発散状態」「心の底に抱えているもの」などをある程度把握する事ができるようです。
私のバウムテストの結果を以下に晒しておきます。
・「自我」について
自我(理想像)が肥大化している。
・「対人関係」について
コミュニケーションスキルが高い。
・「エネルギーや行動力」について
ややエネルギーが低い。少し依存心がある。
・「周囲に対する発散」について
他人から影響を受けやすい。ストレスを溜め込みやすい。
・「心の奥底」について
該当なし
ここから少し自分なりに分析してみますと、
「自我が肥大化しすぎて、現実と折り合いが付かなくなっている事にストレスを感じている」
「お人好しで他人に影響されやすく、自分のペースが保てない事によるストレスを感じている」
といったところでしょうか。
確かに、自分の好きなようにやりたい!と思っている割りには、人の目を気にしすぎている節がありますね。
心は目に見えないので、「言語化する」という行為が解決への第一歩です。
それだけでも価値はあるのではないでしょうか?
自分で色々と分析するのも楽しいですが、やはり一度は専門家に見てもらってアドバイスをいただくべきです。