「フリータンク」とは、マイネオの契約者全体が余ったデータ容量を寄付できる「タンク」で、データ容量が足りなくて困っている人は「フリータンク」からデータ容量を引き出して使用する事ができます。
一見、メリットしかないようなこのシステムですが、破綻させないためにも節度を持って利用する必要があります。
本記事では「フリータンク」利用時の注意点やメリット・デメリットについて解説していきます。
Contents
「フリータンク」に関する疑問
「フリータンク」を利用するにはどんな手続きが必要?
フリータンクを利用するためには、
1.マイネ王へのメンバー登録
2.eoIDとの連携認証
の2ステップが必要です。
「マイネ王」とは、mineoの契約者達で作られるコミュニティサイトの事です。
掲示板やQ&Aも利用出来るので、登録しておくと良いでしょう。
eoIDとは、mineo契約者等が持っているアカウント情報の事です。
「フリータンク」から毎月どれだけデータを使えるの?
フリータンクは、mineo契約者みんなの厚意から成り立っています。
なので、引き出しにもルールが存在します。
データをフリータンクに入れる事を「in」といい、逆にフリータンクから引き出す事を「out」と呼びます。
「in」は当然、データが余っていないと「寄付」できません。
「預け入れ」ではなくて、「寄付」なので、データを多くinした人が、たくさんout出来る訳でもありません。
フリータンクのデータが枯渇してしまわないように、outにはルールが定められています。
「21日からその月の最終日の1日前」の期間において、「残データ容量が1000MB以下の人」を対象に、「月に2回まで合計1000MBまで」outできます。
こういったルールを定めておかないと、悲しい事に引き出したデータを転売する心無い人が現れたりするからですね。
21日より前にデータを使い切ってしまった場合は、「もう少し考えて使いましょう」という事になりますし、1000MB以上データ容量が余っている方は「まだ困っているわけではない」と判断されます。
個人的には、フリータンクの仕組みを破綻させないためには妥当なルールだと感じますね。
「フリータンク」のメリット
「災害時」にデータ容量が支援される
最近、災害が多い時機に差し掛かっていますが、mineoのフリータンクは災害時にデータ容量が支援される仕組みを備えています。
災害時こそ、助け合いの精神が活きますね。
災害救助法が適応された日から2週間は、使用回数無制限で合計10GBまでoutできます。
災害時には、非常に心強いシステムですね。
(災害時の同時接続に耐えられる設計になっているかどうかは別の話ですが。)
月末のちょっと困った時、外出時にデータ容量がなくなった時に便利
残データ容量を逐一計算して、インターネットを利用している人は少数派です。
多くの人はいつのまにか速度制限がかかっていて、回線が急に重くなって気が付くのではないでしょうか?
月末まであと少しだけれど、データ容量が足りない!
外出先で急に速度が遅くなって困った!
なんて時には、フリータンクが活躍するでしょう。
「フリータンク」のデメリット
引き出してばかりだと罪悪感がある
フリータンクには、日本人らしいデメリットがあります。それは、引き出してばかりだと「罪悪感」がある事です。
ルールは月に2回まで、合計1000MBまでという制限が存在するのでそれに則ってoutしている場合のは問題ないのですが、多くの人はなんとなく罪悪感を感じると思います。
「タダほど高いものはない」という言葉がありますが、いっそのことお金を払ってデータ容量を購入した方が後腐れがなくていいかもしれません。
このデメリットに対する対処法としては、「時々inしておく事」です。
データをinした履歴があれば、「まあ、この前inしたから今回は借りてもいいだろう」と罪悪感を感じる事なく、利用する事ができます。
「それって、データ容量を繰り越した方がいいんじゃないの?」とツッコミが入りそうですが、繰り越しと違い数ヶ月またいでデータ容量を使用できるのと、シェアリングシステムに対する共感というかポリシーの問題です。笑
引き出す時に「コメント」を書く必要がある
フリータンクでは、「in」する時と「out」する時にコメントを残す事ができます。
「in」する時にコメントはいらないのですが、「out」する時は「感謝の気持ち」「outしたデータの用途」などをコメントに残すのがマナーです。
「こんなめんどくさい事をする必要があるなら、お金を払ってデータチャージした方がマシ!」という人が一定数はいる事でしょう。
しかし、データチャージは100MBで162円なので、1000MB使う場合は1620円です。
お金に換算してみると、フリータンクの「ありがたみ」が分かりますね。