
・ブログ以外のサイト運営法をご存じない方
・ブログ運営に先行き不安を感じられている方
・更新に追われずマイペースでサイト運営をしていきたい方
・自分の持っている専門知識や知恵を後進に伝えたい方
「オーソリティ」という単語で検索したわけではなく、「クロネさん」の「クロネのブログ講座」から「のんくらさん」の「花よりも花を咲かせる土になれ」と、リンクをたどって行った結果、見つける事ができました。
著者:a-ki
所要時間:1時間程度
Contents
私がブログ運営に感じている漠然とした不安
まだ東京で消耗してるの?
まず、私は東京でサラリーマンをしています。「イケダハヤトさん」に言わせると「東京で消耗している人」です。(笑)
サラリーマンの世界では、日々足の引っ張り合いと競争が行われており、このままサラリーマン生活を40年続けるのはしんどいなあと思っています。
サラリーマンは悲しいことに、毎日せっせと作っている書類やエクセルファイルが「会社の持ち物」になってしまい、自分には「スキル」しか残らないです。
「スキル」が残ればいいじゃん!と思うかもしれませんが、「スキル」は自分が働かないと「周囲に影響を及ぼせない」属性のものですよね。
それに対して、「資産」という属性のものは、「働かなくても」それ自体が「周囲に影響を及ぼす」ことができます。
私はこの「資産」を積み上げるという行為をしたくなって、「ブログ」に行き着きました。
情報をまとめたりするのは割と好きだったので、「ブログ」は「アウトプット」する場所であって、その「アウトプット」が「資産化」していくイメージがあったんですね。
ブログを「資産化」するはずが、、、?
最初は右も左も分からなかったので、とにかく「記事」を量産しました。
しかし、アクセスは日によって集まったり、集まらなかったり、全然安定しませんでした。
インターネット上には、「ブログの書き方」みたいな情報がたくさん落ちています。そのほとんどが無料で活用できます。
私はそれらの情報を読み漁りました。
私はとあることに気がつきます。
私は「日記」を量産していたんですね。
初心者の頃にありがちなミスが、「日記」を書くことです。
「日記」はアクセスが集まりません。なぜなら、検索されないからです。
私も最初の30記事くらいは「日記」を書いていました。
今でも気をつけないと「日記化」してしまいます。
当然ですが、「志村けん」の日記はみんなが検索しますが、私の日記は誰も検索してくれません。
それは簡単なことで、「志村けん」という単語は世の中の人の頭の中に存在します。つまり、Googleの検索欄に打ち込むことができます。
しかし、「社畜@リーマン」という単語が頭の中にある人はほとんどいないはずです。
しかし、意識しないと、どうしても「日記」になってしまうんですよね。日記って書きやすいですし。
意識するって結構、大事な事だと気付かされました。
まあ、そんなわけで、ありがちな失敗を乗り越えて、少しは「検索」を意識した記事が書けるようになってきました。
検索からもアクセスが入ってくるようになりました。
しかし、この辺りから、「漠然とした不安」を感じるようになって、記事を書く手が止まり始めました。
簡潔に申し上げれば、「積み上がっている感じがしない」のです。
古い記事はどんどん読まれなくなって行き、アクセス数を維持するためには常に新しい記事を更新し続けなければなりません。
これはちょっとマズイな、と思い始めました。
雑記ブログは管理しやすいけれど、、、?
「日記」ブログを脱出して、「雑記」ブログに進化しました。
「雑記」ブログは初心者が管理しやすい形態のブログだと思います。
最初のうちは何が読まれて何が読まれないか、なんて分からないのでどうしても手探りで色々なことを書きます。
なのでテーマを絞らない雑記ブログの方が運営しやすいと言えます。
しかし、「このままではいけないな」と思っています。
結婚情報誌の「ゼクシイ」ってありますよね。(「ゼクシイ」を例に出すことに意味はありません。たまたま最近購入したのが「ゼクシイ」だっただけです。)
5年前の「ゼクシイ」ってほとんどの人が読まないと思うんですよね。
読むとしたら、「今月号」でしょう。
逆に「ノルウェイの森」はどうでしょう。(「ノルウェイの森」を例に出すことに意味はありません。良い例えが思いつかず、たまたま好きな本が「ノルウェイの森」だっただけです。)
「ノルウェイの森」は発売してから随分時間が経過しているにもかかわらず、未だに購入する人がいるわけですよね。
私が目指したいのはまさに「そういうサイト」なのです。
情報サイトでオーソリティーを目指そう!: 10年先も生き残る安定志向のサイト構築論
ブログ脳を捨てる?
ここからやっと書評に入ります。(笑)
私はこの本が想定している読者のうち、
・ブログ以外のサイト運営法をご存じない方
・ブログ運営に先行き不安を感じられている方
・更新に追われずマイペースでサイト運営をしていきたい方
に該当しています。
特に「ブログ運営に先行き不安を感じられている方」ですね。
本書で注目すべき用語として、「フロー情報」と「ストック情報」及び「ブログ型」、「完結型」と「ツール型」が挙げられます。
「フロー情報」とは、鮮度が重要で時間の経過とともに価値が下がるような情報です。典型的な例として、「芸能人のスキャンダル」が挙げられますね。
「ストック情報」とは、時間が経過しても一定数のアクセスが見込まれる情報です。例えば、「コーヒーの美味しい淹れ方」などは「ストック情報」なのではないでしょうか?
「ブログ型」というのは、まさしく「雑記ブログ」のような形態で、「フロー情報」と相性がいいです。
「完結型」というのは、最初にどういうサイトにするかというコンセプトを決め、必要な情報を網羅するように記事を書いていくような形態を言います。
「ツール型」というのは、例えば「モンスターハンター」の「ダメージ」計算のように、1ユーザーが何度も同じページを使うことが想定されるものになります。
「ブログ型」と「ツール型」を組み合わせるような運営も可能ですし、「完結型」と「ツール型」を組み合わせる運営も可能だと考えられます。
より詳しい内容は本に書いてあります。
私が目指すべきは、「完結型」と「ツール型」を組み合わせたようなサイト、ということになるでしょう。
原理原則が書いてある本を読め!
「情報サイトでオーソリティーを目指そう!: 10年先も生き残る安定志向のサイト構築論」には「即効性」のある情報は、あまり記載されていません。
著者の長年の経験に基づいて、本質を抽出した「知恵」が詰まった本と言えるでしょう。
「小手先の技術」も時には大切ですが、私はこうした「原理原則」が書かれている本を読むべきだと思うんですね。
あ、ちなみに私は「kindle版」を購入しました。なぜなら、電車の中で繰り返し読むからです。(笑)
というのも、この本を読む意義は、「ブレてしまった軸を元に戻す」ことだと思うんですね。
ブログの運営というのは正解がありませんから、「樹海の中で迷った」ような気分になることが多くあります。
自分は東に進んでいるつもりでも、気がついたら「同じところをぐるぐる回って体力だけ消耗していた」なんてことになりかねません。
そんな時に、「原理原則」に立ち返らせてくれるものが必要になります。
「情報サイトでオーソリティーを目指そう!: 10年先も生き残る安定志向のサイト構築論」
はそうした役割を持った本だと思うので、これから何度も読み返すことになりそうです。
この「本」自体が「フロー情報」ではなく「ストック情報」という性質を有しているようですね。
「ブログを運営しているけど、このままでいいのかなあ?」と不安になっている人は、この本を机の片隅に置いて、必要であれば読み返すという使い方をするとよいでしょう。