ネガティブな気分に苛まれる事ってありますか?
「ない」と答えられる人は、「強がり」か幸せな人のどちらかでしょう。大半の人は、ストレスをなんとか処理しながら毎日を送っています。
ストレスを処理する有効な手段として、「映画」を鑑賞するという方法があります。それも「日常」を書き出したような映画がストレスには効きます。
日常系映画の中の登場人物は、我々と同じように「問題」に直面し、悩み、解決しようともがきます。
その問題が、現実の我々が抱えている問題に近いほど、「共感」度合いは高くなりますよね。
「共感」は我々の「承認欲求」を擬似的に満たしてくれます。
ネガティブな気分になっている時は、だいたいこの「承認欲求」が満たされていないことが多いので、一時的ではありますが映画を観ることでケアすることができるのです。
だから、私はあえて「日常」系映画をオススメします。
うまくハマれば、映画を観終わった時にはハッピーで前向きな気分になれますよ!
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Contents
前向きになれる映画(金メダル):エリザベスタウン

ドリュー・ベイラー:オーランド・ブルーム
クレア・コルバーン:キルスティン・ダンスト
監督は「バニラ・スカイ」のキャメロン・クロウ
「バニラ・スカイ」同様、エモーショナルな内容となっています。

監督がもともと音楽業界で仕事していたこともあって、劇中の音楽のチョイスがすごくいいです。
あらすじ
「ナイキ」のような大手シューズ会社のデザイナーであったドリューは、新しい靴のデザインに着手したが、これが全く売れず会社に大きな損害を出してしまった。
会社をクビになり、同僚の恋人にも見捨てられてしまう。
生きているのが嫌になったドリューは、ランニングマシンにテープでナイフをくくりつけた奇妙なマシンを作り上げ、自殺しようと試みる。
ちょうどそのとき、しつこく電話が掛かってきて、苛立ったドリューは自殺の遂行を後回しにして電話に出る。
電話は妹からで、父の死を告げる内容だった。
遺体を引き取りに、父の地元のケンタッキー州に向かうドリュー。自殺は遺体を運ぶ仕事を終えてからにしようと決意する。
ほとんど人が乗っていない飛行機の中で、陽気なフライト・アテンダントのクレア・コルバーンに出会う。
クレアは人の「穴埋め」をするのが得意で、ドリューの満たされていない何かを察知していた。
飛行機から降りるときに、クレアから電話番号を渡されるドリュー。
見知らぬ土地で人恋しくなったからか、かつての恋人や妹に電話をかけるも、彼らはそれぞれの理由で電話を切ってしまう。
そんな中、クレアはドリューの話に耳を傾けるのだった。
この映画をオススメする理由
クレア・コルバーンを演じるのは、「キルスティン・ダンスト」
失礼ながら、そこまで「美人」って感じの女優さんではないのですが、この映画の中ですごく「輝いて」見えます。
クレアはいつだって明るくて前向き、そんな姿に観ているこちらも感化されて明るい気分になれます。
「大失敗」の上に不運が重なって、自殺まで考えてしまうドリュー。
調子の悪いときにこの映画の冒頭を観ると、うまいこと共鳴して、すごくダウナーな気分になれます。(笑)
仕事で失敗するとか親が死ぬっていうのは、現実にもあることだし、多くの人がダメージを受けることでもあります。
そこをドリューにダブらせて観ているからこそ、あのクレアの「明るさ」、「ポジティブさ」に惹かれるのでしょうね。
父親の遺灰を持って、車で旅に出たドリューが行き着いた「ファーマーズマーケット」に赤い帽子を被ったクレアがいて、二人が抱き合うシーンは本当に良かったです。
ドリューは、クレアとのいい思い出を胸にこのまま自殺してしまうかと思っていましたからね。
「エリザベス・タウン」を観る↓
前向きになれる映画(銀メダル):アバウト・タイム

ティム・レイク:ドーナル・グリーソン
メアリー:レイチェル・マクアダムス
シャーロット:マーゴット・ロビー
監督は「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス
レビューは以前に書いたものがありますので、合わせてどうぞ。

この映画をオススメする理由
恋愛映画に家族愛とタイムリープ(過去に戻れる)を持ち込むという日本のアニメみたいな展開の映画です。
現実の人生と同様、いいことばかり起こるわけではないんですが、登場人物たちは前向きに考えて、人生を前に進めようとします。
また、過去に遡れるという能力があるからこそ、今のこの一瞬一瞬を大切に過ごすという「現在のかけがえのなさ」みたいなものが表現されていますね。
どんな特殊なすごい人でも「日常」というものはあって、「日常」はなんとなく惰性でつまらなく消費されている場合が多いのですが、この映画を見終わったら、そんなしょうもない「日常」が愛おしく感じると思います。
「ラブ・アクチュアリー」もそうだったのですが、リチャード・カーティスは「日常」をキラキラして見せるのが得意な監督なんですよね。
「日常」はあくまで「日常」なので、その中で自分も何か「キラキラ」させて見ようかなって思えるところが、彼の作る映画のいいところです。
きっと恋人や家族に優しくしたくなりますよ。
ちなみに、家族のバカンスのシーンはイギリスのコーン・ウォールというのどかな場所です。いつかあんなところで生活してみたいなと思いました。
「アバウト・タイム」を観る↓
前向きになれる映画(銅メダル):しあわせはどこにある

ヘクター:サイモン・ペグ
クララ:ロザムンド・パイク
監督は「Shall We Dance?」のピーター・チェルソム
レビューは以前に書いたものがありますので、合わせてどうぞ。

この映画をオススメする理由
ロザムンド・パイクが可愛いから(笑)
海外の映画を観ていて思うのは、結構いい歳したおばさん(失礼!)が日本の高校生、大学生みたいな「瑞々しい」表情をしていたりするんですよね。
悪く言えば感情むき出しで「子供っぽい」ってことなんですが、それが「変」には見えないから不思議だなーといつも思うわけです。
日本人的な感覚だと、
感情むき出し=悪
みたいな構図があるので、自ずとおとなしい感じになってしまいます。
まあでも、大人って言っても人間なんだから、嫌なことは嫌だし、泣きたい時は泣きたいし、怒りたい時は怒りたいんですよ。
それがあまり抑制されていないものだから、すごく「羨ましく」感じてしまうのでしょうね。
ヘクターが旅に出るとクララに告げた時の、クララの表情がなんとも言えないです。アイスクリームを買ってもらえなかった子供のような「半べそ」の顔をするんですよね(笑)
でもなんかそれがすごくいいというか。
サラリーマンやってて、抑圧されすぎてストレスを感じている時にこの映画を観ると、なんだか泣けてきます。
最後に、ヘクターとクララが電話で「しあわせ」を見つけるシーンはやばいです。ヘクターと一緒に、空港まで走っている、そんな気持ちにさせられます。
この映画を観たら、親しい人に連絡を取ってみましょう。
「しあわせはどこにある」を観る↓
前向きになれる映画(番外編):ホリデイ

アマンダ:キャメロン・ディアス
アイリス:ケイト・ウィンスレット
グレアム:ジュード・ロウ
マイルズ:ジャック・ブラック
監督は「マイ・インターン」のナンシー・マイヤーズ
レビューは以前に書いたものがありますので、合わせてどうぞ。

この映画をオススメする理由
失敗(失恋)からの再生物語なので、同じ境遇の人は共感できるでしょう。落ち込んでいるばかりではなく、大胆に行動に出て状況を変えていくストーリーは、恋愛だけでなく人生に行き詰まりを感じている人もスカッとできます。
自分も明日から頑張るぞ!何かを変えてやるぞ!
そんな気分になれますよ。
アメリカとイギリスで家を交換するっていうお話なんですが、題材だけでなくキャストの組み合わせも面白いです。
ハゲイケメン(失礼!!)の筆頭ジュード・ロウ様とキャメロン・ディアス嬢が恋に落ちるストーリーは王道だと思います。
しかし、ケイト・ウィンスレット(タイタニックのローズ)とジャック・ブラックの組み合わせはいかがなものか!と観る前は思っていました。
だって、ジャック・ブラックってこんなイメージですよ。

ちょw
このおっさんとディカプリオ様が等価というのは横暴すぎませんか?(笑)
ケイト・ウィンスレットとの組み合わせはどうなんだって感じですよね。
それが意外や意外(やっぱり俳優さんってすごいんだなー)全く違和感なかったんですよね。
ケイト・ウィンスレットもごつくてお堅いイメージがどうしてもあったんですが、なんか普通の「女子」って感じで、彼氏に依存して抜け出せない普通の女の人を見事に演じておりました。
アマンダもアイリスも「昔の傷」を抱えながらも、新しい「恋」に挑戦していくので、観ている我々も勇気付けられます。
「ホリデイ」を観る↓
前向きになれる映画(番外編):ラブ&ドラッグ

ジェイミー:ジェイク・ジレンホール
マギー:アン・ハサウェイ
トレイ:ガブリエル・マクト
「プラダを着た悪魔」で有名な「アン・ハサウェイ」がパーキンソン病の女性を演じています。
あらすじ
女にはモテるが、仕事がうまくいかないジェイミー。電化製品店の店長のガールフレンドを寝取ろうとして仕事をクビになる。
医者の父親と医療関係のビジネスで成功している弟がおり、ちょっと肩身の狭い思いをしながら毎日を過ごすチャラ男のジェイミー。
ある時、弟の紹介で「ファイザー」の営業社員になったジェイミーだったが、強力な他者のライバル、トレイ・ハニガンがいるために、鬱の薬「ゾロフト」をうまく売り込めずにいた。
しかし、持ち前のトーク力とチャラさを生かして受付嬢を手玉にとり、少しずつトレイに追いつき始める。
そんな時、営業中にパーキンソン病患者の「マギー」に出会って一目惚れする。
「マギー」とすぐに寝ることに成功したチャラ男のジェイミーだが、徐々にお互い惹かれ会っていく。
パーキンソン病を治そうと必死になるジェイミーだったが、現代の医療ではパーキンソン病を治すことができず、将来に不安を感じた二人は別れることになる。
ジェイミーの仕事は順調で、シカゴに栄転が決まったものの、マギーのことが忘れられないでいた。
この映画をオススメする理由
イケメンだけど医学生から落ちこぼれてちょっとダメな感じのジェイミーが、パーキンソン病を患っているマギーに恋するストーリーが直球で何のひねりもないんですが、どこかあったかい気持ちにしてくれます。
ジェイミーを演じるジェイク・ジレンホールはチャラ男感を出しつつもどこか「真面目ないいやつ」感を漂わせる稀有な存在です(笑)
映画のほとんどがマギーとの交流と、大手製薬会社「ファイザー」で働く描写で構成されているんですが、アメリカ人って明るく働いているイメージがあっていいですね!(あくまでイメージで現実は違うと思いますが)
最近、仕事うまくいってないなーという時にみると、勇気付けられる映画だと思いますよ。
最後にジェイミーがマギーに伝える言葉がとても良かったです。
ここではあえて伏せておきますので、ご自分で確認なさってくださいね!
「ラブ&ドラッグ」を観る↓
前向きになれる映画(番外編):とらわれて夏

監督:ジェイソン・ライトマン
アデル:ケイト・ウィンスレット
フランク:ジョシュ・ブローリン
あらすじ
1987年の「レイバーデー」の週末。シングルマザーのアデルは、息子を連れてショッピングセンターへと向かった。
心の傷を負っていたアデルは、ため息ばかりついていて、息子のヘンリーはそのことが気がかりだった。
息子なりに母親を元気付けようとしたが、アデルの心の隙間を埋めることは難しいようであった。
ショッピングセンターで腹部から血を流している男、フランクに出会い、家に連れて行ってくれと頼まれる。
断ろうとしたアデルだったが、フランクは息子のヘンリーを人質にとってしまった。フランクは殺人罪で服役中であったが、盲腸の手術をした際に隙を見つけて逃げ出したのである。
仕方なく、男を車に乗せ、家へと運ぶアデル。
フランクは「危害を加えることはない」というものの、アデルは信用していなかった。
しかし、アデルは徐々にフランクの心優しさに気づき始める。
「愛」に飢えていたアデルは、フランクに心を開き始めるが、警察官は捜査網を徐々に狭めつつあった。
この映画をオススメする理由
「前向きになれるオススメの映画」を紹介している本記事ですが、そもそもどうしてそんな言葉で検索してしまうほど、我々は疲れているのかといえば、運や社会に見放され、失敗続きで自分に自信がなくなってしまったからではないかと私は思うわけです。
この映画に出てくる登場人物は、まさに我々のように社会から見放されてしまったり、失敗続きで塞ぎ込んでしまったような人物達です。
そんな彼らが、不器用ながらにも再生する物語であるからこそ、我々も彼らに感情移入することで、まるで「自分のことのように」泣いたり喜んだりできるわけですね。
社会から見放されてしまったと感じているときには、誰も見向きをしてくれないような錯覚に陥ってしまいますが、実はそんなことはなくて、そうした闇に光を当ててくれる優しい物語がこの世の中には存在します。
この映画は、まさにそのような「優しい物語」であり、登場人物の再生を通じてジーンと暖かい気持ちになることができます。
落ち込んだ時には、「とらわれて夏」がオススメです。
「とらわれて夏」を観る↓
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前向きになれる映画(番外編):WHAT HAPPENS IN VEGAS

あらすじ
婚約者の誕生日にサプライズパーティーを計画するジョイ(キャメロン・ディアス)は、「計画魔」でエネルギーに溢れる女性。
しかし、ジョイの婚約者メイソンは突然ジョイに別れを切り出す。
メイソンにとってジョイは「疲れる女」に過ぎなかった。
意気消沈したジョイは親友のティッパーと共に「ラスベガス」へ向かう。
一方、中小企業の社長の息子ジャックは、大人になりきれずフラフラと暮らしていた。
仕事をサボっているところを父親に見つかってクビになったジャックは、弁護士で親友のヘイターと共に「ステップアップ」と称してラスベガスへ。
ホテルの予約システムがダウンして、ジョイとジャックの部屋がダブルブッキングされてしまうことに。
意気投合した4名はラスベガスで思いっきりハメを外し、ジョイとジャックは酔った勢いで結婚してしまう。
ジャックはたまたま当てた三億円がジョイに渡ってしまわないように、ヘイターと共に戦略を練るのだが、ジョイの方が一枚上手でジャックの親を味方に付ける事に成功する。
離婚に同意しない裁判所の命令と親の目を気にしながら、ジョイとジャックの奇妙な共同生活が始まる。
この映画をオススメする理由
アメリカ映画らしい、ポジティブ要素満載の映画で疲れている時に観るときっと元気が出ます。
映画自体の長さも90分程度とちょうど良く、ストーリーもテンポよく進むため、サクッと消化できる点もいいですね。
個人的には「キャメロン・ディアス」が出演しているコメディーものにはハズレがないと思っていて、豪華な彼女の雰囲気も相まって元気がもらえます。
ストーリーは「カジノでたまたま大金が当たる」、とか「たまたま運命の人と同じホテルの部屋になる」とかご都合主義そのものですが、そんなことはどうでもいいんです!
ジョイはバリバリ働いてキャリアを形成しているだけに、イケメンだけどガサツで子供っぽいジャックを小馬鹿にしていますが、心のどこかで矛盾を抱えているという設定が物語に深みを与えていますね。
率直に言えば、「大人になる」という幻想を受け入れてしまったがために、「本当の自分」が一体なんだったのか忘れてしまっているんです。
で、そのことがちょっともどかしくもある、と。
「最後に幸せを感じたのはいつ?」と聞かれたジョイは、仕事に着く前に一人旅をした話をします。
そのころは自分そのものだったのですが、いつの間にか社会が期待する「何者か」を演じてしまうようになった、と。
その結果、最後のシーン、ジョイはライバルを抑えて会社で昇進するのですが、「この惨めったらしい仕事は彼女の方が似合っている」とライバルにその座を明け渡して退職してしまうんです。
ジョイはジャックと出会うことで本当の自分を取り戻せたのでしょう。
幸い、二人にはたくさんのお金がありますからね(笑)
↓「WHAT HAPPENS IN VEGAS」を観る