ドラゴンタトゥーの女 あらすじと感想

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ドラゴン・タトゥーの女 (字幕版)

あらすじ

記者のミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・クレイグ )は、大物実業家の武器密売スキャンダルを掴んだが、逆に名誉毀損で訴えられてしまう。裁判で敗訴し、全財産を失ったミカエルだったが、国内最大の企業群を束ねる別の大物実業家一族からオファーが来る。

オファーの内容は奇妙なもので、40年前に失踪したハリエット・ヴァンゲルを見つけて欲しいというものだった。ハリエット失踪事件は、一族の謎であり、タブー視する者もいたが、裁判の判決を逆転させる証拠を見返りに渡すという条件で、ミカエルは依頼を受ける事にする。

 

一方、身体の至る所にピアスを付け、ドラゴンのタトゥーをしたリスベット・サランデル(ルーニー・マーラ)という女は、両親の家に放火し、精神疾患者として財産を管理される生活を送っていた。彼女は表向きの仕事とは別に、ハッカーとしての顔を持っていた。

ミカエルは謎を解き明かす為に、助手としてリスベットを雇う事にする。リスベットと共に、一族から情報を集めるミカエル。集めた事実を注意深く辿って行くと、事実と証言が食い違う人物が浮上する。

感想

ミステリー小説の映画化なのだが、おそらく小説がかなり緻密な作りになっているのだろう。映像では表現しきれない部分が多く、犯人特定に至る過程の描写がやや希薄で、観ている我々にはついて行くのが難しい。

精巧なミステリーというよりは、雰囲気を楽しむ映画だと感じた。雪に閉ざされた土地や、リスベットの特徴的な容姿や行動、一族の異常性など、楽しめる箇所は沢山ある。

なにより、ダニエル・クレイグ の所作が美しい。ジェームズ・ボンドのイメージが強い彼だが、今作ではいい感じに頼りなく、そこにリスベットという個性的なキャラクターが上手くハマっている。アメリカ映画にありがちな、マッチョな男とそれに負けないくらいマッチョな女が事件を解決する物語に飽きた人には、新鮮だろう。

 

ちょっと頼りない男と個性的な女という組み合わせは、日本のアニメなんかでよくありがちな展開だが、ダニエル・クレイグ が演じると上品で格式高い雰囲気になるから不思議だ。

日本の小説で例えると、純粋なミステリーというよりは、京極夏彦なんかのイメージに近いかもしれない。

主人公をスーパーマンにするのではなく、主人公はあくまで語り部、観察者として物語に参加し、スーパーマンを観察し、事件を解決するのである。

京極夏彦が好きな人は楽しめると私は思う。

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