
端的にいえば、プロテニス選手がお金持ちと結婚して、逆玉の輿って話。そこに、浮気やら殺人やらのドロドロした要素が上手くブレンドされていて、昼ドラっぽい展開なんだけれども、外人が演じているとダサくは見えないのが不思議なところだ。
あらすじ
元プロテニス選手のクリス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は、テニスクラブのコーチの仕事をしていて、上流階級のトムとテニスを通して親しくなって行く。トムの妹のクロエと結婚する事になるのだが、トムの婚約者でアメリカから来たノーラ(スカーレット・ヨハンソン)と出会ってから、彼女の事が気になり始めてしまう。
クロエと結婚生活を送り、クロエの父親の会社で働きながら、時間を見つけてノーラと密会するクリスだったが、皮肉な事に妊娠を望むクロエではなく、ノーラが妊娠してしまう。ノーラは中絶を拒否し、なんとしても子供を産むと主張する。
クリスは次第に身動きが取れなくなって行き、、、
この映画の魅力
主人公のクリスが劇中で友人にこう呟く。
金持ちの生活はクセになる
このセリフにあるように、劇中で出てくる上流階級の暮らしは見どころの一つだ。眺めのいいマンションに住み、会社では役職を与えられ、休みは家族で別荘で過ごし、ハンティングに興じるというなんとも羨ましい生活だ。
主人公のクリスは、クロエの社会的地位やお金に惹かれたが、容姿はノーラが好みであったようだ。映画全体としても、ノーラ(スカーレット・ヨハンソン)の妖艶な美しさに焦点を当てている。ノーラの顔をアップで映しているシーンや、雨に濡れたノーラをクリスが追いかけるシーンなど、引き込まれるような「美」をノーラ(スカーレット・ヨハンソン)が担当しているのだ。
個人的にも、「アレ!?スカーレット・ヨハンソンってこんな感じだっけ?」とびっくりした。
彼氏は歳上に限るなど、物議を醸し出す発言の多い彼女だが、人を惹きつける魅力のある彼女が言うからこそ、話題になるのだろう。
そんなスカーレット・ヨハンソンが本作では魅力の一つとなっている。
全体として
クリスがどんどん追い詰められて行く様子は、ハラハラして観るのが辛く、結末の前で一旦切って2回に分けて観ることとなった。笑
その辺が「マッチポイント」なのかなーと思って観ていたが、最後にどんでん返しもあり、非常に満足する内容だった。
暇でつまんないなー、なんていう休日に観ることを是非ともおすすめしたい。