
正直、邦題は「なんでその名前にした?」みたいなのが多いのだが、これに関してはストーリーとまあまあマッチしていたと思う。
イギリス版少女マンガという感じであった。ちなみに筆者は、少女マンガはほとんど読んだ事がないので、あくまでイメージだ。
それにしても、セックスの話題を開けっぴろげにしすぎ感はあるのだが、恥じらいはないのだろうか? 笑
まあ、でも、良くも悪くもあっさりバッサリしていて、憎めない。(日本だとすぐにビッチ扱いされそうだ)
メインキャストは、リリー・コリンズとサム・クラフリン
サム・クラフリンは、恋愛映画ではおなじみのイケメン爽やか俳優、リリー・コリンズはあまり知らないが、太い眉毛が素朴で可愛らしい。お嫁さんにするなら間違いないといった感じである。
なお、コンドームなくなる現象は全世界共通らしい。笑
あらすじ
幼馴染のロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)は、小さい頃からずっと仲が良かっただけに、お互いの好意をどう扱ってよいか分からないまま、大人になってしまう。ある時から、アレックスはベサニー(スキ・ウォーターハウス)と付き合い始め、ロージーはもやもやとした気持ちを抱える事になる。ロージーも自分の恋人を見つけようと、グレッグ(クリスチャン・クック)と付き合い始めるが、幸せかと言われるとイマイチ実感が湧かない。
そんななか、アレックスのハーバード入学が決まり、ロージーもボストン大学に合格した。二人は一緒にボストンへ行くつもりだったが、ロージーの妊娠が発覚してしまう。
映画の見所
現実に起こるとなかなかしんどい事が次々に起こるが、全体のとして明るいテンポで話が進むので、観ていて心地よさがある。
ベタベタの重苦しい恋愛話という感じでもないので、カップルで観ても気まずい雰囲気にはなりにくい。話の節々で、ユーモアが効いていて、強く生きるロージーが観客に元気をくれる、そんな映画だ。
劇中の言葉が印象に残っている。
あなたどうかしてるわ! こんなクソみたいな人生にしがみついて!
アレックスの人生は傍目には華やかで、成功しており、クソでは全然ないのだが、ロージーという最も大事なものを失ったまま、「これで幸せなんだ」とどこか自分に言い聞かせている節がある。
本当は分かっているクセに、というわけである。
一方のロージーもまた同じで、アレックスという片割れを失ったまま、グレッグと結婚生活を送り、娘のためだと自分に言い聞かせる。ロージーもアレックスもいまの結婚生活に特別不満があるわけではないのだが、何か大切なものをどこかに置き忘れて来てしまったような、違和感を抱えたまま生活を送る。
恋愛だけでなく、人生において、老若男女問わず、自分の本当に欲しいものを、プライドとかくだらない理由で取り損ねてしまう事はよくあるので、埋まらない穴をなんとか埋めようと、自分の本心に嘘をついた事は誰でもあるだろう。
あー、なんか分かるわーと自分に重ねて映画を観る事ができるので、映画の中の登場人生に親近感がわく。
この映画のいいところはそんなところだ。
全体として
恋愛度 ☆☆☆☆☆
あまあま度 ☆
明るさ ☆☆☆☆☆
オススメ度 ☆☆☆☆
嫌な事があった時、こういう映画に救われる。自分の悩みも、まあそんなもんかなーくらいに思える。
働くようになって、映画ばかりみるようになった。実写にせよ、アニメにせよ、物語のなかのキャラクターもまた、どうにもならない現実に退屈し、うんざりしているのだと思う事で、また明日頑張ろうと思えるのだ。